イエマモル

住所が変われば、
備えも変わる。

地震だけでは足りません。全国の市区町村の半分以上は、火山の降灰まで考える必要があります。
地盤・震源・火山までの距離から、わが家の備蓄日数を計算します。

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防災士がつくった、わが家の備え方

「3日分の備蓄」を、
そのまま信じてはいけない

よくある防災リストは「人数 × 日数」だけで決まり、想定しているのは地震だけです。

けれど全国1,896市区町村のうち978(52%)は、火山の降灰まで考える必要がある場所でした。 灰が積もれば、断水も停電も物流の停止も、地震のときより長く続きます。

※ 降灰の判定は、気象庁の常時観測火山と内閣府の降灰想定にもとづく本サイトの算出です。

「3日分」は、最低ラインの数字です

3日というのは、救助と支援が動き出すまでの目安です。 国も「最低3日、できれば1週間分」を呼びかけています。 ただしこれは物流が保たれている場合の日数です。 被害が一つの街にとどまるなら、周りから物が入ってくるので3日で足ります。 足りなくなるのは揺れが強いからではなく、買い足せなくなるから。 広域が同時に被災したときと、火山灰でインフラが止まったときがそれにあたります。

地域によって推奨される備蓄日数が3日から14日まで変わることを、日数に比例した長さの棒で示した図 全国共通の目安 3日 内陸の地震が想定される地域 7日 海溝型の地震と火山灰が重なる地域 14日 0日 7日 14日
全国共通の3日を出発点に、地域の条件で日数を積み上げます。
出典:首相官邸「災害が起きる前にできること」(飲料水・非常食は3日分、大規模災害時は1週間分が望ましい)

同じ地震でも、地盤で揺れは倍近く変わります

地中深くから届く揺れは、地表近くのやわらかい地層を通るときに増幅されます。 埋立地や旧河道、後背湿地では、固い台地の上より大きく揺れます。 この増幅のしやすさは表層地盤増幅率として全国で公開されていて、 イエマモルは市区町村ごとにこの値を見ています。

同じ大きさの揺れが基盤から届いても、やわらかい表層地盤では地表のゆれが2倍になることを示す断面図 ×1.0 固い地盤(台地・丘陵) ×2.0 やわらかい地盤(埋立地・低地) 地表のゆれ
揺れの増幅率が2.0なら、同じ地震でも揺れの大きさはおよそ2倍になります。
出典:防災科学技術研究所 J-SHIS 地震ハザードステーション(表層地盤増幅率)

火山灰は、距離だけでは決まりません

このサイトがあるのは、この章のためです。 地震だけを見た備蓄リストでは、降灰への備えが丸ごと抜け落ちます。 日本の上空には偏西風が吹いているため、火山灰は東側へ流れます。 火山から同じ距離でも、西側と東側では降る量がまったく違います。 灰が数センチ積もると、断水・停電・物流の停止が同時に起こり、 防塵マスクとゴーグルも要ります。地震のときより長く自宅にとどまることになります。

火山からの距離帯ごとの降灰量。30kmまで10cm、50kmまで2cm、100kmは風下のみ0.5cmであることを示す図 30km 50km 100km 偏西風 10cm 30kmまで 2cm 50kmまで 0.5cm 100kmまで(風下のみ)
火山からの距離と方角の両方を見ないと、降灰のリスクは判定できません。
出典:内閣府 中央防災会議「大規模噴火時の広域降灰対策について」(令和2年4月)気象庁 活火山一覧
フロントガラス一面にうっすらと積もった灰色の火山灰
数ミリでもこの状態になります。ワイパーで拭うと、硬いガラス質の粒子が塗装を削ります。
写真:ぱくたそ

足元で起きる地震と、海で起きる地震は別ものです

真下の断層が動く地震は、揺れは激しくても被災する範囲が狭く、 外から支援が入りやすい形になります。 海溝で起きる地震は、広い範囲が同時に被災します。 助け合える隣の街も一緒に被災するため、支援が届くまでが長くなります。

海溝で起きる地震はプレートの境目で広い範囲に揺れが届き、真下で起きる地震は浅く狭い範囲に強く揺れることを比べた断面図 津波 海溝で起きる地震 プレートの境目・ゆれが広く届く 真下で起きる地震 浅い・強いが範囲は狭い
同じ震度でも、被災する範囲が広いほど自宅で持ちこたえる日数は伸びます。
出典:内閣府 南海トラフの巨大地震モデル検討会内閣府 首都直下地震対策

電気と水道は、同時には戻りません

復旧は、電気がいちばん早く、水道は遅れます。 首都直下地震の被害想定では、支障がおおむね解消するまで 電力で約1週間、上水道で約2週間と見込まれています。 つまり電気が戻っても、水を運ぶ生活はしばらく続きます。

発災後の復旧率。電力は7日で98%、上水道は7日で84%・14日で91%であることを示す折れ線グラフ 支障が1割を下回る目安 発災 7日 14日 0% 50% 100% 電力 上水道 91% 復旧のすすみ方
出典:内閣府 中央防災会議 首都直下地震モデル・被害想定手法検討会(令和7年12月)。支障率が1割を下回るまでの日数。

備蓄は「置いておく」より「食べて戻す」

特別な非常食をしまい込むと、期限切れに気づかないまま何年も経ちます。 ふだん食べるものを少し多めに買い、古いものから使って、使った分を買い足す。 これなら期限の管理がいらず、被災したときも食べ慣れたものが手元に残ります。

多めに買い、古いものから食べ、使った分を買い足す循環を示す図 多めに買う 食べる 買い足す 古いものから使い、使った分を買い足す
診断結果のリストも、この考え方で数量を出しています。
出典:農林水産省 家庭備蓄ポータル(ローリングストック法)
木目調の床に置かれた、備蓄用の水のペットボトル4本
ふだん飲む水を少し多めに。特別な非常食より続けやすく、期限の管理もいりません。
写真:ぱくたそ

なぜ、火山まで見るのか

富士山は有史以降に10回噴火し、最後が1707年の宝永噴火です。 そこから318年、噴火の記録がありません。 その宝永噴火は、宝永地震の49日後に始まりました。

内閣府の報告書は、宝永噴火を「宝永東海・南海地震によって誘発されたと見られる」としつつ、 「近くで大地震が起きたら即噴火というような単純な関係は必ずしも成り立たない」 とも書いています。噴火するとは限りません。 けれど、地震のあとに火山の活動が活発になる可能性は指摘されています。

南海トラフ地震は30年以内に60〜90%程度以上と評価されています(令和7年9月改訂)。 だから本サイトは、地震だけでなく火山までを一続きで見ます。

富士山の有史以降の噴火と大きな地震を並べた年表。1707年の宝永噴火を最後に318年間、噴火の記録が無いことを示す 800 1000 1200 1400 1600 1800 2000 富士山の噴火 1707 大きな地震 1923 大正関東地震 噴火の記録が無い318年
富士山の噴火と大きな地震の記録。1707年の宝永噴火から318年が経っています。
出典: 気象庁「富士山 有史以降の火山活動」地震調査研究推進本部「南海トラフの地震活動の長期評価(第二版一部改訂)」(令和7年9月26日)、 同「相模トラフ沿いの地震活動の長期評価」内閣府 中央防災会議「1707 富士山宝永噴火」報告書

イエマモルがしていること

  • 地震だけで終わらせない お住まいから100km以内の常時観測火山を調べ、偏西風の風下にあたるかまで見ます。 全国1,896市区町村のうち978で降灰の判定が出ており、 そのうち746は地震のリスクとも重なっていました。
  • 公的データにもとづく算出 内閣府の被害想定、防災科学技術研究所の表層地盤データ、 気象庁の活火山情報を使っています。
  • AIがわが家の弱点を言い当てる リストを出して終わりにしません。地域のリスクと家族構成を突き合わせて、 いちばん危ういのはどこかをAIが読み解き、発災から72時間の動き方まで示します。 数量と日数そのものは防災士監修の基準で計算しているので、根拠はぶれません。

お住まいの地域では、何日分が必要でしょうか。